骨格ウェーブにジャケットは似合わない？おすすめの丈や襟・コーディネートなどを解説！

ジャケットは、入学式や卒業式、パーティーなどのオケージョンからカジュアルまで幅広く活躍するアイテムです。

しかし、「骨格ウェーブ」タイプの方は、「ジャケットは似合わない」「着られている感が出てしまう」といった悩みを抱えていることも少なくありません。

結論として、骨格ウェーブの特徴とミスマッチなデザインを避ければ、ジャケットはスタイルアップの味方になります。

この記事では、骨格ウェーブがジャケットを苦手と感じる理由、避けるべきNGな特徴、そして似合わせるための4つの選び方と着こなし術を解説します。

苦手なテーラードジャケットの選び方も分かり、自信を持ってアイテムを選べるようになります。ジャケット選びに悩む方は、ぜひ参考にしてください。

骨格ウェーブでもポイントをおさえればジャケットは着こなせる！

「骨格ウェーブはジャケットが似合わない」と聞き、試着をためらっている方もいるでしょう。

しかし、いくつかのポイントを押さえるだけで、骨格ウェーブの魅力を引き立てながらジャケットを素敵に着こなすことが可能です。

まずは、なぜ「似合わない」と感じてしまうのか、そしてどうすれば着こなせるのか、その理由と鍵を見ていきましょう。

骨格ウェーブにジャケットが似合わないと感じる原因は？

骨格ウェーブの方がジャケットを「似合わない」と感じてしまう主な原因は、骨格ウェーブの体型特徴と、世の中に多い一般的なジャケットのデザインとが、ミスマッチを起こしやすい点にあります。

骨格ウェーブは、上半身が華奢で、肌質が柔らかく、重心が下半身にあるのが特徴です。

一方、一般的なジャケットは、かっちりとした印象を与えるために、硬い素材や直線的なシルエット、長めの丈で作られていることが少なくありません。

そのため、骨格ウェーブの方が一般的なジャケットを着ると、服のボリュームに体が負けて「着られている感」が出たり、重心がさらに下がって見えたりして不格好に見えがちです。

これが「似合わない」と感じる原因と考えられます。逆を言えば、この特徴を活かし、重心バランスを整える「選び方」さえ知ることで、ジャケットを味方につけることができるでしょう。

着こなすには長所を活かすのが最大の鍵

ジャケットの着こなしを成功させる最大の鍵は、骨格ウェーブの持つ長所を積極的に活かすことです。

骨格ウェーブの長所は、華奢なデコルテラインや、なだらかな曲線を描くボディラインにあります。

具体的には、その華奢なデコルテを美しく見せるような襟の形を選んだり、柔らかな素材で身体の曲線に自然に沿わせたりすることが挙げられます。

短所を隠そうとするとどうしても着ぶくれしがちになり、結果的に骨格ウェーブの魅力を減少させてしまいます。

長所を活かす視点でアイテムを選べば、着こなしを成功させることは十分にできるでしょう。

ポイントを押さえればジャケットは体型カバーに役立つ

骨格ウェーブの特徴を知り、選び方と着こなしのポイントを正しく理解すれば、ジャケットは骨格ウェーブの体型をカバーしてスタイルアップを叶える強力な味方になります。

骨格ウェーブは、下に重心があり、ウエストのくびれが目立ちやすいのが特徴です。

そのため、着丈の短いショート丈のジャケットを選べば、視線が自然と上に集まり、脚長効果が生まれます。

また、ウエストがシェイプされたデザインを選べば、骨格ウェーブが得意とする「Xライン」のシルエットが簡単に作れます。

ポイントを理解し、自身の体型をより美しく見せるアイテムとしてジャケットを活用しましょう。

【失敗回避】骨格ウェーブが避けるべきNGジャケットの3大特徴

骨格ウェーブの方がジャケットを選ぶ際、まずは「失敗しやすい」デザインの特徴を知っておくことが大切です。

たとえば、次に該当するデザインや素材の服は避けましょう。

• オーバーサイズやドロップショルダー

• 重心を下げるロング丈・ミドル丈

• 硬く厚い素材

それぞれの理由を具体的に解説します。

1：オーバーサイズやドロップショルダー

トレンドのオーバーサイズのジャケットや、肩の切り替えが本来の肩線よりも落ちているドロップショルダーのデザインは、避けるのが賢明です。

これらのデザインは、骨格ウェーブの華奢な上半身に対してジャケットのボリュームが勝ちすぎてしまい、「服に着られている」という印象を与えやすいためです。

特に肩幅が合っていないと、全体的にだらしなく見えたり、アンバランスなシルエットになったりする原因となります。

ジャケットはジャストサイズか、ややコンパクトなサイズ感を選ぶよう心がけましょう。

2：重心を下げるロング丈・ミドル丈

次に、重心が下半身にある骨格ウェーブにとって、お尻が隠れるミドル丈や、それ以上のロング丈のジャケットは、バランスを取るのが難しいアイテムです。

ジャケットの着丈が長いと、視線が下に誘導されてしまい、特徴である下重心をさらに強調してしまう可能性があります。

特に腰回りやヒップ周りが気になる場合、その部分を中途半端に覆う丈のジャケットは、かえって体型を大きく見せてしまうこともあるため注意しましょう。

3：固く厚い素材

パリッとしたハリのあるコットン生地や、厚手のウールギャバジンといった、硬く厚みのある素材も苦手な傾向があります。

これは、骨格ウェーブの持つ柔らかな肌質と、硬い素材感とが調和しにくいためです。

素材が身体のラインに自然に沿わず、浮いてしまうことで、実際よりも着膨れして見えたり、ごわついて見えたりする原因になります。

骨格ウェーブの方がジャケットを選ぶ際は、素材の質感にも注意して選ぶことが大切です。

骨格ウエーブに似合うジャケット選びの4大原則

避けるべきNGジャケットの特徴をふまえた上で、ここでは骨格ウェーブのスタイルアップを叶える「似合う」ジャケット選びの4大原則を紹介します。

これから解説する原則を押さえれば、ジャケット選びで失敗するリスクを大幅に減らせるでしょう。

1：重心を上げるショート丈・クロップド丈を選ぶ

最も重要な原則は、重心の位置を高く見せるショート丈や、さらに短いクロップド丈を選ぶことです。

ジャケットの着丈を短く設定することで、視線が自然と上に集まり、骨格ウェーブの重心バランスが劇的に改善されます。

ウエストライン、あるいはそれよりも短い丈は、腰の位置を高く見せ、脚長効果も生み出します。

自身の身長とのバランスを見ながら、重心が上がる着丈のものを選ぶことがスタイルアップの第一歩です。

2：柔らかな素材を選ぶ

素材は、自身の柔らかな肌質に馴染む、しなやかで柔らかいものを選びましょう。

柔らかい素材は身体の曲線に自然に沿い、骨格ウェーブの持つ女性らしいラインを美しく引き立ててくれます。

具体的には、ツイード、ハイゲージニット、ポリエステルなどの「とろみ素材」、または、しなやかなジャージー素材などが挙げられます。

着心地の良さだけでなく、見た目の調和も考えて素材を選ぶことが大切です。

3：首元をすっきり見せる襟を選ぶ

襟のデザインは、骨格ウェーブの長所である華奢な上半身や、きれいなデコルテラインを活かすものを選びましょう。

首元が詰まったデザインは、窮屈に見えたり、上半身の薄さをかえって目立たせたりする可能性があります。

おすすめは、首元がすっきりと開くノーカラーのデザインや、シャープな印象を与える深いVネックのラペルです。

これらは顔周りをすっきり見せ、上品さや「抜け感」を演出できます。

4：Xラインを意識できるデザインを選ぶ

骨格ウェーブのスタイルアップの鍵は、アルファベットのXのようにウエストを絞り、くびれを強調する「Xライン」のシルエットです。

ジャケット自体がウエストシェイプされたデザインや、高めの位置にボタンが配置されているものは、自然とくびれを演出してくれます。

ほかにも、共布のベルトが付いているデザインや、裾がふわりと広がるペプラムデザインなども、簡単にXラインを作ることができるためおすすめです。

【苦手克服】テーラードジャケット・セットアップの着こなし術

ほかにも、共布のベルトが付いているデザインや、裾がふわりと広がるペプラムデザインなども、簡単にXラインを作ることができるためおすすめです。

これらも、選び方のポイントさえ押さえれば、決して着こなせないアイテムではありません。

ここでは、その具体的な選び方の条件とコツを解説します。

骨格ウエーブにおすすめのテーラードジャケット3つの条件

テーラードジャケットを選ぶ際は、主に3つの条件をクリアするものを探すことが重要です。

1. ラペル（襟）が細く、Vネックの開きが深いこと

2. 着丈が短め（ショート丈）であること

3. ウエストが程よくシェイプされていること

幅広のラペルは上半身のボリュームに負けてしまいがちですが、細めのラペルと深いVネックなら顔周りがすっきりします。

また、着丈は重心を下げないショート丈を選び、ウエストが絞られたデザインでXラインを作ることを意識しましょう。

骨格ウエーブに似合うセットアップの選び方

セットアップは、ジャケットとボトムスの両方で、骨格ウェーブに合う特徴を押さえることが大切です。

ジャケットは、これまでに解説したショート丈、ノーカラー、柔らかい素材といった原則を守りましょう。

ボトムスは、重心を上げつつ下半身をカバーできるアイテムが適しています。たとえば、ハイウエストのテーパードパンツや、腰回りにフィットしつつ裾が広がるマーメイドスカートなどは好相性です。

上下のバランスを見て、Xラインを意識できる組み合わせを選びましょう。

【シーン別】骨格ウエーブにおすすめのジャケット

ここでは、骨格ウェーブに似合うジャケットを、具体的な利用シーン別に3つのパターンで紹介します。

TPOに合わせつつ、ご自身の魅力を引き出すアイテム選びの参考にしてください。

オフィスカジュアル（通勤）におすすめのジャケット

オフィスカジュアルシーンでは、きちんと感と、骨格ウェーブに合う柔らかさを両立できるジャケットがおすすめです。

具体的なアイテムとしては、上品なノーカラージャケットや、細かいラメや織り地が特徴のツイードジャケットが挙げられます。

これらは、とろみ素材のブラウスや、センタープレスの入ったテーパードパンツとも相性が良く、オフィスにふさわしい上品なスタイルを作れます。

オケージョン（入学式・卒業式）におすすめのジャケット

入学式や卒業式などのオケージョンシーンでは、華やかさと体型カバーの両方を叶えるデザインが適しています。

セレモニーでは、普段着よりも華やかさが求められると同時に、スタイル良く見せたいというニーズも高まるためです。

たとえば、ウエストから裾がふわりと広がるペプラムデザインのジャケットは、自動的にXラインを作り、気になる腰回りも自然にカバーしてくれます。

また、ショート丈のツイードジャケットと、ワンピースやスカートを組み合わせたセットアップも定番です。

ネイビーやベージュなどのベーシックカラーを選び、ブローチやパールで華やかさをプラスするのも良いでしょう。

休日（カジュアル）におすすめのジャケット

休日のカジュアルスタイルでは、デニムジャケットやライダースジャケットといった定番アウターも、選び方次第で着こなせます。

Gジャンなら、ショート丈で生地が比較的柔らかめのものを、ライダースジャケットなら、コンパクトなサイズ感で体にフィットするものを選びましょう。

また、カーディガン感覚で気軽に羽織れるニットジャケットも、リラックス感がありおすすめです。カジュアルな中にも、重心バランスや素材感を意識して取り入れましょう。

カジュアルアイテムはオーバーサイズが主流なことも多いため、サイズ感や素材感には注意が必要です。

骨格ウエーブとジャケットについてよくある質問

最後に、骨格ウェーブとジャケットに関して、多くの方が疑問に思う点や、よく寄せられる質問にお答えします。

• メンズの骨格ウェーブに似合うジャケットは？

• 骨格ナチュラル、ストレート向けのジャケットとの違いは？

• 骨格ウェーブ向けのジャケットが探しやすいブランドや通販サイトは？

これらのQ&Aで、さらに疑問を解消していきましょう。

メンズの骨格ウェーブに似合うジャケットは？

男性の骨格ウェーブの場合も、基本的な原則は女性と同じです。ただし、男性の場合は上半身の華奢さやなで肩が「貧相さ」や「頼りなさ」に見えないよう、補強する工夫が求められます。

素材はニットやジャージーなどの柔らかいものを選びつつ、肩パッドが薄く入っているものや、肩周りの仕立てがしっかりしたもので、上半身のラインを整えるのがおすすめです。

着丈は短すぎるとバランスが悪いため、お尻にかからない程度のジャストサイズが良いでしょう。柔らかさと適度なカッチリ感のバランスが重要です。

骨格ナチュラル・ストレート向けのジャケットとの違いは？

他の骨格タイプである「骨格ストレート」や「骨格ナチュラル」とは、似合うジャケットの特徴が明確に異なります。

骨格ウェーブは、これら2タイプとは異なり、「柔らかさ」と「重心バランス」が着こなしの鍵になると理解しておくと良いでしょう。

骨格ウェーブ向けのジャケットが探しやすいブランドや通販サイトは

骨格ウェーブが得意とするデザインを多く展開しているブランドや、骨格診断別にアイテムを検索できる通販サイトを活用するのが効率的です。

一般的に、フェミニンで上品なデザイン、たとえばノーカラージャケット、ツイードジャケット、ショート丈のアイテム、ウエストマークできるデザインなどを多く扱うブランドは、骨格ウェーブに合うアイテムが見つかりやすい傾向があります。

最近では、ECサイト上で「骨格ウェーブ向け」といった特集が組まれたり、検索フィルターが用意されたりしている場合もあります。

自身の好みに合うブランドの中で、骨格ウェーブ向けのアイテムを探してみることをおすすめします。

まとめ

この記事では、骨格ウェーブの方がジャケットを苦手と感じる理由と、スタイルアップを叶える選び方の4大原則、そして苦手なテーラードジャケットやセットアップを着こなすコツについて解説しました。

重要なのは、ご自身の体型特徴を理解し、オーバーサイズや硬い素材を避け、「ショート丈」「柔らかい素材」「Xライン」を意識して選ぶことです。

骨格ウェーブのジャケット選びについては、専門的な視点で解説した当記事の情報を参考に、自身に似合う一着を見つけてください。

より多くのコーディネート例や最新アイテムについては、お気に入りのブランド公式サイトも確認してみましょう。